2017年12月27日

第7回句会と忘年会の報告

第7回「りんどう句会」報告

今回は年末でもあり、最終週を避けて、12月23日(土・祝日)に開催しました。「納め句座」(今年最後の句会の意味で、仕事納め、御用納め、事納めの応用語。俳句では季語としてよく詠まれる)にふさわしく、兼題の「クリスマス」はじめ、当季雑詠の句もそれぞれ個性を発揮した佳句が多く、活発な合評の場となりました。
句会の後、大船駅付近の居酒屋の個室で当句会初めての忘年会を開催、11名の出席で句会の雰囲気をそのまま持ち込んだ、楽しくも高尚!な話題で大いに盛り上がりました。来年も毎月最終週の月曜日13時から玉縄事務所で開催予定です。1月の兼題は「成人式」。我々にとっては遠い遠い昔のことですが・・。
年改まり、俳句でもやってみようかと思う方、是非お声をかけてください。最初は体験見学でも結構です。以下、今回の高得点句(3点以上、作者名は俳号)。

          5点:八百万の神信じゐてクリスマス    浜崎かづき
          5点:長電話終はらせばやと咳ひとつ    前川たく
          5点:木枯を聞く仕舞湯の温さかな     高吉よしえ
          4点:聖夜劇母の手縫ひの白き布      吉崎明光
          4点:つくばひに泡閉ぢ込めて初氷     浜崎かづき
          3点:強き友逝きて手向けの寒稽古     鈴木金平
          3点:子は異国祖父母が点す聖樹の灯   福田くにもと
          3点:年越は燗で芝浜妻と聴く        小林としを

                                                 (吉崎明光記)





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2017年12月15日

第6回りんどう句会のご報告

11月27日(月)午後、玉縄事務所で開催されました。今回から新たに2名の会員を迎え、
当日は11名の句会となりました。
兼題は田村昌恵さん出題の「七五三」。おめでたい、ほのぼのとした句がたくさん出句
されましたが、なかには、<放蕩の身に縁はなし七五三>(新入会員の鈴木金平さん)
など、「七五三など自分の人生には関係ないよ」と斜に構えた句も発表されるなど、座
は大いに沸きました。

句意や使用季語に対する質疑も活発に行われ、ますます中身の濃い句会になってきています。

12月は年末でもあり、例外的に23日(土・祝日)に句会と忘年会を予定しています。兼題1句
(千葉ふみこさん出題の「クリスマス」)と当季雑詠2句。

以下、11月の高得点句(4点以上、氏名は俳号)。原則、作者の原句を尊重、一部添削後。

    6点句 小春日や猫の番する駐在所      浜崎かづき

    4点句 ブロンドに緋の振袖や七五三     吉崎明光

    4点句 木枯しをかはして駆けるランドセル  千葉ふみこ

    4点句 夕されば鳶風にのり山眠る      田村昌恵

    4点句 路地に菊新内流す神楽坂       小林としを

    4点句 木枯を背(せな)に屋台の人生論   吉崎明光
                                         (吉崎明光記)
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2017年11月13日

第5回句会を行いました

鎌倉稲門会 俳句の会からのご報告とお知らせです。

第5回「俳句の会」(「りんどう句会」)句会報

今後、「鎌倉稲門会俳句の会」をオフィシャルな名称として残し、愛称として「りんどう句会」を使用することにしました。当句会は初回以来毎月欠かさず開催、10月30日(月)には第5回句会を開催しました。総会会場に掲示した会員の俳句をご覧になった多くの方からのご好評を糧に、一同、ますます句作への意欲が高まってきているようです。今回は、この会で俳句を始めたという会員の高得点句が多く、句会は益々熱気を帯びてきました。11月からは新たに2名の会員を迎える予定です。ご興味ある方々のご参加を心待ちしています。

    (今月の兼題:「秋の果物」一切。高得点句:3点以上。名前は俳号)

        5点:月愛でて茶を点てし夜は夫恋し    千葉ふみこ

        4点:龍神の御座す社や月の舟       田村昌恵

        4点:新米とひと言添へて米屋来る     高吉よしえ 

        3点:マンションの窓に干し柿二つ三つ   高吉よしえ

        3点:ふぞろひの若き檸檬やハイサワー   田村昌恵

        3点:林檎喰ふひもじき頃の思ひ込め    福田くにもと

        3点:百舌啼くや思ひ出さるる反戦歌    上野なおひろ

        3点:初鵙や果樹への網を掛け急ぐ     前川たく

        3点:秋日和魔女やお化けの幼な声     田村昌恵
                                             (以上 吉崎明光記)

 
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2017年10月01日

「第4回句会」のご報告

 9月25日(月)、第4回句会を開催しました。参加者は8名。兼題の「菊人形」に苦吟した方が多かったようですが、それでも面白い句がたくさん出句され、皆さんのセンスに感動!のひとときでした。

 次回は10月30日(月)、兼題は<「秋の果物」一切>。季語になっている秋の果物なら何を詠みこんでも可、ということで面白い出題と思います。なお、11月は定例の最終週月曜日の27日ですが、12月は年末なので、23日(土・祝日)に開催、当日は句会後忘年会も予定しています。

 また、10月21日(土)の鎌倉稲門会総会の会場には、「俳句の会」のパネルも用意していただき、6月の第1回句会から9月の第4回句会までに出句された中から、全員が各自で選んだ「私の一句」を掲示することにしています。併せて会員募集のご案内も掲示しますので、会場で入会申込みも可能です。是非ご一緒に楽しく句座を囲みましょう。

 以下、第4回句会の高得点句(3点以上、作者名は俳号

      7点:日々太る牛若丸や菊人形    (浜崎かづき)

      7点:売り家の文字の薄れて曼殊沙華 (吉崎明光)

      4点:夜も知らず無月も知らず大都会 (前川たく)

      3点:蜂熊の渡れる先やいわし雲   (上野なおひろ)

      3点:メールより声が聞きたし秋の暮 (高吉よしえ)

      3点:子の寝言しばし夜なべの手を止め(浜崎かづき)

                                     (吉崎哲男記)
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2017年09月08日

第3回句会のご報告

8月28日(月)、第3回句会を開催しました。
参加者は初参加1名を加えて9名。自称初心者の方々も皆さん、早くも俳句の形が整ってきており、句会の要領も身につけられたようで、さすがと思われました。

8月24日(木)の大磯での青鳩見学会に参加した句会のメンバー6名は、通常の出句数3句に加えて、青鳩を詠んだ句を1句追加することになり、皆さん、楽しそうに?苦吟した様子が窺えました。句会は毎月最終週の月曜日の13時から鎌倉稲門会玉縄事務所で開催されますが、次回は9月25日(月)です。兼題1句「菊人形」(あるいは、「菊師」、「菊人形展」、「菊細工」)、当季雑詠2句の合計3句。まだまだ会員募集中です。休憩時間には美味しいお菓子も楽しめますよ。是非ご参加ください。以下、第3回句会の高得点句(3点以上、作者名は俳号)。

 8点:白萩を残して家は解かれけり (高吉よしえ)

 7点:里山を覆い尽して葛かをる  (千葉ふみこ)

 5点:干柿のとぢ込めてゐる日の恵み(浜崎かづき)

 5点:お転婆も母となりけり盆踊  (吉崎明光)

 3点:落日の波間のサーファー秋茜 (小林としを)

                                               (吉崎哲男記)
    2017-8-28句会風景IMG_2175.JPG
 句会風景(クリックすると拡大します)

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2017年08月08日

俳句の会 第2回句会の報告

鎌倉稲門会俳句の会 第2回句会の報告    

7月31日(月)、第2回句会を開催しました。参加者は初参加2名を迎えて9名。兼題の「冷酒」が難しかったという声が多かったのですが、<冷酒を妻と交して五十年>(上野なおひろ)という金婚式を迎えたおめでたい句もあり、全体として、初心者の方々の熱心さと上達ぶりには感銘を受けました。全員、次回の参加を楽しみにしているようでした。毎月最終週の月曜日13時から玉縄事務所で開催しますが、次回は8月28日です(兼題1句:「残暑」あるいは「秋暑し」、当季雑詠2句)。まだまだ会員募集中です。以下、第2回句会の高得点句(3点以上。作者名は俳号)。

    6点:  黒黒と冷酒の二文字白暖簾   (吉崎明光)
    5点:  何の咎ありて焼かるる毛虫かな (浜崎かづき)
    5点:  夜涼みや木橋に軽き下駄の音  (吉崎明光)
    4点:  湯引きはも酒酌み交はす貴船川 (福田くにもと)
    3点:  戻り梅雨採血の腕少し焼け    (前川たく)
    3点:  汗ふけば空青々と山緑       (千葉ふみこ)
    3点:  強弱を好みのまゝに団扇風    (高吉よしえ)
    3点:  それぞれの家族それぞれ砂日傘 (浜崎かづき)
 
                                              (吉崎哲男記)

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クリックすると拡大します。

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2017年07月01日

「第1回句会」が開催されました。

              鎌倉稲門会俳句の会 第1回句会の報告

 「俳句の会」が発足し、6月30日(金)第1回句会が開催されました。参加者は男女半々の8名(うち自称初心者4名)。俳句作りの基本を学びながら、句の感想を述べあうなど、有意義な、笑いの絶えないひとときでした。「楽しかった」という感想とともに、全員早速次回への意気込みを示していました。今後、毎月最終週の月曜日13時から玉縄事務所で開催します(次回7月31日。兼題1句:冷酒、当季雑詠2句)。ご一緒に句座を囲みませんか。
 以下、第1回句会の高得点句(4点以上。作者名は俳号)。

      6点:  あぢさゐを愛でて長居の巡査かな  (吉崎明光)

      5点:  雨止むを待ちしごとくに夏の蝶    (高吉よしえ)

      4点:  咲き継ぎて花を絶やさず百日紅   (浜崎かづき)

   IMG_0395.JPG ←クリックすると拡大します。  
                                                (文:吉崎哲男、写真:田村昌恵)




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2017年05月23日

「俳句の会」が発足しました

               鎌倉稲門会俳句の会

5月18日鎌倉稲門会俳句の会が発足しました。

俳句は生きた証の一行詩です。花鳥風月だけではなく、普段の生活で見たこと、感じたこと、聞いたこと、
過去の思い出など、なんでも俳句のテーマになります。

 俳句は座の文芸と言われます。句会という場で、お互いの句を鑑賞しあうことによって、五感が大いに
刺激され、心も潤い、身の回りのことも、より新鮮に見えてくるようになります。

 俳句は初めてという方を中心に、基礎からゆっくりと学びながら、楽しいひとときを過ごしましょう。
経験者も初心者の方もぜひご入会下さい。

               初回の句会

        日 時  6月30日(金)1時〜4時
         場 所  鎌倉稲門会玉縄事務所
            お問い合わせ及び入会申し込み
               俳句の会代表 吉崎哲男
                Tel   045−783−3066
                メール yoshizaki.tetsuo@gmaii.com

     下のチラシもご覧ください。

   チラシ1.pdf ← クリックしてください。
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