第67回「りんどう句会」報告
(2022年12月26日(月)鎌倉芸術館にて開催)
第67回句会は12名の出席、1名のメールによる欠席投句で一人3句ずつ全39句の出句でした。当月の兼題は吉崎明光さん出題の冬の季語「霜夜」です。
今回の最高点は、福田くにもとさん、田村昌恵さんの句で夫々7点を獲得しました。
福田くにもとさんの句は「寒さで竹が割れるバシッという音を聞いた自分の体験が思い出される、昔の旅の思い出のようだが、旅先の宿で聞いたというのが良い」などの選評があり、選者全員が「竹割れ聞こゆ」の表現が良いとのことでした。一方、俳句では「聞こゆ」(見る/聴くなど)のような表現は敢えて使わずに、読み手にそれを感じ取ってもらう表現にするのが一般的だという吉崎代表の貴重なコメントがありました。
田村昌恵さんの「煤払」の句は、「年中行事の楽し気な句だ、よくある風景だが『華やぎ』という言葉が効いている、うきうきと楽しそう」などの選評がありましたが、「『華やぎ』というのは作者の見た感じで当事者がどう感じているかはわからない」というコメントもありました。
次回は1月30日、兼題は高吉よしえさん出題の「日脚伸ぶ」です。兼題1句と当季雑詠2句をご用意ください。
当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務局あてメールでお問い合わせください。
【今月の高得点句(一部修正、同点句は兼題優先)氏名は俳号】
(5点句) 樹の陰に小さき実生の冬もみぢ 山田伸子
年毎に書くも受くるも減る賀状 高吉よしえ
(4点句) 十年の恋を捨て去る柚子湯かな 石川一洋
(3点句) 遠くから夜汽車の汽笛露夜更く 浜崎かづき
一鉢のポインセチアや部屋明かし 高吉よしえ
病みし汝の息うかがひつ蜜柑食む 鈴木金平
(山田伸子記)
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