2022年07月03日

第61回「りんどう句会」報告

第61回「りんどう句会」報告

(2022年6月20日(月)鎌倉芸術館にて開催)

 第61回句会は、12名の会員全員が芸術館に集い、3句ずつ全36句の出句でした。当月の兼題は鈴木金平さん出題の夏の季語「梅雨寒」です。

今回は梅雨の最中だけあって、兼題の「梅雨寒」の句を始め雨にちなんだ句が多かったようです。その中で今回も最高点を得た千葉ふみこさんの句テノールの森青蛙雨と和す」は「雨と和す」がいい、やっぱり「テノール」でしょうと点を集めました。また、鈴木金平さんの「濡れ烏」の句は「仲間はづれの」が「仲間はづれか」に清記表転記の訂正があり、それなら、と更に点が加わったようです。たった一音の助詞がものを言ったものと思われます。

今月はりんどう句会が発足して5周年に当たり、句会の後の記念懇親会もコロナ対策に気を付けながら、久々の会を楽しく過ごしました。

次回は7月25日、リアル句会の予定で、兼題は藪野詠子さん出題の「夏休み」です。兼題1句と当季雑詠2句をご用意ください。

 当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。


【今月の高得点句(同点句は兼題優先)一部修正済 氏名は俳号

(6点句) テノールの森青蛙雨と和す      千葉ふみこ

(5点句)  梅雨寒や仲間はづれか濡れ烏     鈴木金平

      見送りし一人旅の子夏帽子      山田伸子

      夕焼雲親子でハモる童歌       前川たく

(4点句) 梅雨寒や古疵一つ疼きをり      福田くにもと

      夏帽子装ふ老女の京ことば      福田くにもと

      久に会ふ人待つ銀座夏燕       田村昌恵

      店先に紅競ひ合ふさくらんぼ     北村拓水

(3点句) 梅雨寒もトイプードルは裸んぼ    手島廉雲

 崩れゆく友の記憶や梅雨寒し     山田伸子

 結葉に光一条鳥の歌         吉崎明光   

     (山田伸子記)





posted by 鎌倉稲門会 at 19:22| Comment(0) | ◇俳句の会
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