<第57回「りんどう句会」(メール句会)報告
(2022年2月28日(月)投句、2022年3月7日(月)選句締切り)>
第57回句会は、オミクロン株感染者数高止まりの状況に鑑みて、先月に引き続いて メール句会を実施しました。出句数は12名×3句=36句。
当月の兼題は田村昌恵さん出題の「余寒」。暦の上では寒が明けて春を迎えたものの、冬の寒さがまだあとを引いている感じをいいます。高浜虚子に「鎌倉をおどろかしたる余寒あり」という句もあります。
今回も、下記の高得点句のように、「余寒」の本意を的確に詠み込んだ多くの佳句が寄せられました。
3月28日(月)開催の第58回句会も、現情勢下、メール句会で行います。3月28日(月)投句締切り。兼題は千葉ふみこさん出題の「ぶらんこ」。
中国の北方民族に、寒食の節(冬至後百五日目)に鞦韆(しゅうせん。遊具の「ぶらんこ」のこと)に乗って春の神を呼ぶという風習があり、それが春の遊びの季語として広まったと言われています。「鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし」(三橋鷹女)という、情念の溢れた句もあります。皆さんからの思い切った発想の佳句を楽しみにしています。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。
当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。
(今月の高得点句:3点以上。原句を一部修正。氏名は俳号)
7点句:ふくよかな巫女も震へる余寒かな 手島廉雲
4点句:雛の家色とりどりの靴溢れ 浜崎かづき
コロナ禍に家居の日々や春虚し 高吉よしえ
枝先もほんのり紅く春の風 藪野詠子
夕景の富士くつきりと余寒あり 藪野詠子
湯の滾る茶室の隅の余寒かな 鈴木金平
今年また逢えましたねと雛飾る 藪野詠子
亀鳴くや頼朝偲ぶ源氏池 福田くにもと
行く人の見上げる先に花つぼみ 手島廉雲
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