2021年11月07日

第53回「りんどう句会」報告

53回「りんどう句会」報告(20211025日(月)開催)

 第53回りんどう句会を久し振りにリアル句会で実施しました。今回は体験見学者1名を含め15名参加の各3句、合計45句の出句がありました。

当月の兼題は福田くにもとさん出題の「芭蕉」です。秋の季語で、バショウ科の多年草で、葉は二メートルもあり、それが風に吹かれるさまを松尾芭蕉は愛したそうです。

互選による得点句は、最高得点7点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんあり、得点は少し分散しました。兼題では皆さん苦闘して様々な芭蕉の状況を詠んだ句が多くありました。

次回は、1129日(月)にリアル句会を開催する予定です。兼題は吉崎明光さん出題の「障子」です。冬の季語で、片側にのみ和紙を貼り、光を採り入れつつ寒さを防ぐ、日本家屋の建具の事です。

 当句会は、メンバー全員和気あいあいに俳句を楽しんでいます。ご興味のある方は、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。

 新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。

    (今月の高得点句:3点以上。原句を一部修正。氏名は俳号)

       7点句  車酔ひせぬや荷台の捨案山子     前川たく

       6点句  付けくるるをさなの背伸び赤い羽根  浜崎かづき

         似合ふねと言ひし夫恋ふ秋袷     鈴木金平

         品書の墨の薄れや走り蕎麦      福田くにもと              

       5点句  瀬戸内の風の香りや青檸檬      田村昌恵

       4点句  芭蕉打つ雨もをかしき旅寝かな    吉崎明光 

      前菜に添へる一葉の柿紅葉      福田くにもと

    北へ行く車内の訛り里の秋      山田伸子

         新蕎麦にぬる燗添へて馴染み客    北村拓水

       3点句  風受けてたてがみのごと芭蕉かな   鈴木總

         無住寺の庭に芭蕉の暮れ残る     福田くにもと

         栗の実の一つこぼれて冬隣      上野なをひろ

         生うけし性に抗ふひとの秋      千葉ふみこ

                                                                                                                                                    (北村拓水記)
posted by 鎌倉稲門会 at 21:39| Comment(0) | ◇俳句の会
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