<第48回「りんどう句会」報告(2021年5月31日(月)開催>
第48回りんどう句会を実施しました。今回は13名参加の各3句、合計39句の出句がありました。
当月の兼題は藪野詠子さん出題の「風薫る」。木々の緑の香りを運ぶ、心地よい風で、夏の季語です。兼題については、日頃の体験や思い出を詠んだ句が多かったようです。互選による得点句は、最高得点12点でした。久し振りの高得点が出ました。その他の句も秀句、佳句がたくさんあり、初夏の、気持ちも高まる句が多くありました。
次回は、6月21日(月)開催予定で、兼題は北村拓水出題の「夏木立」です。夏になり、青々と葉が茂った木立を言います。生命力みなぎる日陰は、人々にほっと息をつかせる場所でもあります。
当句会は、メンバー全員和気あいあいに俳句を楽しんでいます。ご興味のある方は、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。
新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。
(今月の高得点句:3点以上。原句を一部修正。氏名は俳号)
12点句 手作りの織部小鉢に初鰹 田村昌恵
5点句 新緑や足湯の先の赤き橋 手島簾雲
雨匂ふ夜道を灯す花蜜柑 吉崎明光
手の甲に受くる試食の花菜漬 前川たく
翅たたみゆっくり天道虫となる 浜崎かづき
4点句 糸蜻蛉(とんぼ)かぜのよどみに翅休め 浜崎かづき
3点句 江ノ島と富士借景に鯉のぼり 田村昌恵
エメラルド婚ねぎらひの句と柏餅 前川たく
(北村拓水記)