2021年03月11日

第45回「りんどう句会」報告

<第45回「りんどう句会」報告(202131日(月)開催)> 

 第45回りんどう句会を実施しました。今回は13名参加の各3句、合計39句の出句がありました。

当月の兼題は浜崎かづきさん出題の「春隣」。本来は立春前の晩冬の季語ですが、生活実感としての季節感を詠んでみるという趣旨の出題です。兼題については、日頃の体験を詠んだ句が多かったようです。互選による得点句は、最高得点7点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんあり、春を迎え、気持ちも温まる句が多くありました。

次回は、329日(月)開催予定で、兼題は前川たくさん出題の「春泥」。春のぬかるみの事。春先は雨量が増え、日差しもまだ弱いので、土の渇きが遅く、行く人もぬかるみに煩うことが多く、春らしい出題です。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。

 当句会は、メンバー全員和気あいあいに俳句を楽しんでいます。ご興味のある方は、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。


 新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。


    (今月の高得点句:3点以上。原句のまま。氏名は俳号)

          7点句  庭先にままごとの皿春隣      鈴木金平

          6点句  蒼天に鳶の戸惑ふ春一番      田村昌恵                  

           白杖の音ふと止みて沈丁花     千葉ふみこ

          4点句  里山に目覚めの音や春隣      田村昌恵

           口紅を引いてみる夜や寒き春    田村昌恵

       紅競ふ河津桜と金目鯛       北村拓水

       真夜中の遠き足音冴え返る     浜崎かづき

       どの家も梅のあるらし古き町    高吉よしえ

          3点句  末の娘も嫁ぎましてと雛の客    吉崎明光

           模様替への吟味あれこれ春隣    山田伸子

           背に受くる日差しのやさし春隣   高吉よしえ

                              (北村拓水記)

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               


posted by 鎌倉稲門会 at 09:01| Comment(0) | ◇俳句の会
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