2021年02月06日

第44回「りんどう句会」(ネット句会)報告

44回「りんどう句会」(ネット句会)報告

2021125日(月)投句、202121日(月)選句締切り)

 第44回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。今回は13名参加の各3句、合計39句の出句がありました。

当月の兼題は千葉ふみこさん出題の「屠蘇」。年頭に用いる薬酒で、延命長寿を願って飲みます。兼題については、昔の体験を詠んだ句が多かったようです。互選による得点句は、最高得点9点でした。その他の句も秀佳句がたくさんあり、新年を迎え、寒い中にも気持ちが引き締まる句が多くありました。

次回は、31日(月)投句締切りで、兼題は浜崎かづきさん出題の「春隣」。本来は立春前の晩冬の季語ですが、生活実感としての季節感を詠んでみるという趣旨の出題です。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。

 なお、当句会の活動状況は『笹りんどう』第41号(2021春季号)に詳しく紹介されていますので、ご興味を持たれた方、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。

 新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。

     (今月の高得点句:3点以上。原句のまま。氏名は俳号)

          9点句  一枝は鳥へと残す実千両        千葉ふみこ

          6点句  拍子木をたたく小道や冬の月      手島簾雲

          5点句  遠き日や屠蘇酌む祖父と大家族     田村昌恵

           散歩道蝋梅ばかり華やいで       山田伸子

          4点句  積りしか雪見障子を上げてみる     前川たく

          3点句  屠蘇ひと口目元染めたる君いづこ    鈴木金平

           富士の嶺の輝く今朝や屠蘇祝ふ     前川たく

           蕪汁両手に温し朝餉の膳        藪野詠子

           凍つる夜や犬の遠吠え闇を裂く     浜崎かづき

           初釜や炭接ぐ母の指清し        鈴木金平

           紅色のマスクの舞妓京の夜       田村昌恵

           寺巡る北鎌倉に寒椿          北村拓水

                                                                                                               (北村拓水記)

posted by 鎌倉稲門会 at 18:42| Comment(0) | ◇俳句の会
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