<第43回「りんどう句会」(ネット句会)報告
(2020年12月28日(月)投句、2021年1月6日(水)選句締切り)>
第43回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。今回は13名参加の各3句、合計39句の出句がありました。
当月の兼題は田村昌恵さん出題の「極月」。一年が極まる月の意から来ています。「師走」の慌ただしさとは感じが少し異なります。日常生活を詠んだ句が多かったようです。互選による得点句は、最高得点6点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんありました。
なお、次回は、1月25日(月)投句締切りで、兼題は千葉ふみこさん出題の「屠蘇」。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。
新型コロナウイルス感染は第三波到来で緊急事態宣言が出ました。各自の自粛と、早期の治療薬・ワクチン承認が待たれます。句会は本来であれば座の文芸として一堂に会して行うものですが、このような環境下ですので、ネット句会という方法で行っています。大きな状況変化がない限り、1月より鎌倉芸術館での開催を予定していましたが、急遽中止とし、ネット句会を継続する事としました。新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。
(今月の高得点句:3点以上。氏名は俳号)
6点句 消失の城(ぐすく)に冬日あふれをり 千葉ふみこ
兄も吾も祖母が手縫ひのちやんちやんこ 鈴木金平
5点句 夫と見し出水の里の鶴千羽 田村昌恵
4点句 歌留多会女学生のごと母眩し 鈴木金平
ふくろうの声に驕りを捨てる夜 田村昌恵
焼芋の湯気の誘惑バス待つ間 吉崎明光
3点句 極月の急接近や星光る 山田伸子
極月の街を茶房の窓越しに 吉崎明光
雪催朝食抜きの検診日 前川たく
はやぶさの帰還誇らし冬空に 千葉ふみこ
(北村拓水記)