<第42回「りんどう句会」(ネット句会)報告
(2020年11月30日(月)投句、同12月7日(月)選句締切り)>
第42回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。今回は13名参加の各3句、合計39句の出句がありました。
当月の兼題は高吉よしえさん出題の「大根」。冬の季語で、アブラナ科の二年草で主に地下の長大な根を食します。漬物の材料としても欠かせない物です。日常生活での係りを詠んだ句が多かったようです。互選による得点句は、最高得点7点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんありました。
なお、次回は、12月28日(月)投句締切りで、兼題は田村昌恵さん出題の「極月」。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。
新型コロナウイルス感染は第三波到来で中々見通せませんが、早期のワクチン承認が待たれます。句会は本来であれば座の文芸として一堂に会して行うものですが、このような環境下ですので、ネット句会という方法で行っています。大きな状況変化がない限り、現時点では来年1月より鎌倉芸術館での開催を予定しています。新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。
(今月の高得点句:3点以上。氏名は俳号)
7点句 大根の畑の果てや城ケ島 田村昌恵
角多き路地に山茶花こぼれ咲く 高吉よしえ
6点句 葉裏まで朝日あまねき冬紅葉 吉崎明光
5点句 軒下に日々に痩せ行く懸け大根 浜崎かづき
4点句 大根の尻尾はみ出すエコバック 前川たく
野良猫に野良のプライド冬日和 田村昌恵
3点句 大根の湯気の向こうに夫(つま)米寿 藪野詠子
谷戸奥は時雨のほかは音もなし 吉崎明光
植木屋が来て庭露(あら)は冬ざるる 高吉よしえ
冬夜空何処にいますか野口さん 田村昌恵
凩や恩師譲りの酒博奕 鈴木金平
(北村拓水記)