2020年08月10日

第38回「りんどう句会」報告

<第38回「りんどう句会」(ネット句会)報告

2020727日(月)投句、同83日(月)選句締切り)>

 第38回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。今回は14名(一人欠席)参加の各3句、合計42句の出句がありました。

当月の兼題は小川求さん出題の「時鳥」。子規、不如帰等とも書きます。カッコウ科の小型の鳥で、昼夜の別なく、一種気迫のある泣き方をし、夏の主要な季語となっています。今回は種々の鳴き声を詠んだ佳句が多かったようです。

互選による得点句は、句会史上最高得点の12点(過去最高11点)が出ました。その他の句も秀作、佳作がたくさんありました。

なお、次回もネット句会を開催します。831日(月)投句締切りで、兼題は手島廉雲さん出題の「残暑」。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。

 新型コロナウイルス感染拡大の猛威はまだまだ予断を許さない状況でワクチン開発が待たれます。句会は本来であれば座の文芸として一堂に会して行うものですが、このような環境下では、ネット句会という方法も利用できます。少なくても年内いっぱいはネット句会で対応せざるを得ない状況ですが、新規入会あるいは体験参加希望の方は、玉縄事務所あてメールでお問い合わせください。

        (今月の高得点句:3点以上。氏名は俳号)

   12点句  ゆるゆると妹を送れや茄子の牛    上野なをひろ

     8点句  瑠璃色の薩摩切子にさくらんぼ    田村昌恵

     6点句  手を藍に染めて技継ぐ炎暑かな    千葉ふみこ

     かのひとは車椅子とや江戸風鈴    鈴木金平      

     4点句  梅雨明けやレノン座りしテラス席   福田くにもと

       七夕に集ひし友ら星となり      藪野詠子

   点句  通り雨からりと上がり時鳥      浜崎かづき

       憂きことを投げし夜空に時鳥     田村昌恵

       時鳥塔頭に向かふ僧一人       上野なをひろ

         梅雨曇少し派手めのシャツを着る   高吉よしえ

         紫蘇の種まきて磨ぎ汁かけるなり   鈴木聡


                         (北村拓水記)


posted by 鎌倉稲門会 at 22:34| Comment(0) | ◇俳句の会
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