<第24回「りんどう句会」報告(2019年5月27日(月)開催)>
5月の兼題は山田伸子さん出題の「万緑」。夏の生命力が溢れた見渡す限りの緑・・。
中村草田男が「万緑の中や吾子の歯生え初むる」から一般的に使用されるようになった
季語です。
今回は新入会員1名を加えて、出句数は、(参加者12名+欠席投句1名)×3句の合計36句で、多くの佳句が寄せられました。下記に高得点句を紹介します(3点以上、一部添削後。氏名は俳号)。
次回は6月24日(月)の開催(13時〜16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。兼題は明光出題の「夏至」。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。
句会終了後、暑気払いを兼ねて、発会2周年記念の食事会を行います。
6点:木漏れ日の揺らぐ水面やみずすまし 福田くにもと
6点:球を追ふ子の声変りして立夏 吉崎明光
4点:万緑のかなたへ消えて寺の鐘 山田伸子
4点:きらきらと実朝の海夏燕 小川求
4点:デコイチの汽笛一声麦の秋 浜崎かづき
4点:藁燻す父の背(そびら)や初鰹 北村拓水
3点:羅やひいき力士の髷の撥ね 小川求
3点:葛切りのこくりと過ぐる白き喉 鈴木金平
3点:夏燕あつというまの恋でした 鈴木金平
3点:緑陰や都会の中の喫茶店 戸谷昇子
(吉崎明光記)
【◇俳句の会の最新記事】